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アイデアが泉のように湧き出る「5つの質問法」

木の人形が電球の横で腕を上げている

 

「企画会議を開いていてもなかなか良いアイデアが出ない・・」こんなことで悩んでいませんか?商品が溢れている中で業績が伸びているのは多様化したお客さまニーズに応えられる商品開発をしている企業です。でもいざアイデアを出そうと思っても発想の方法すらわからずに苦しんでいる企画部著の方も少なくありません。アイデアを出すというとブレーンストーミングやシックスハット法などが有名ですが、これらのやり方に囚われていると逆に頭が固くなり本来必要な感性が損なわれる恐れがあります。もっと柔軟に簡単にできる方法がこれからご紹介する「5つの質問法」です。この方法はJMC企画室が商品企画を行う時に、クライアント企業と行っている効果的な方法でアイデアを引き出すキッカケになっています。アイデア創造に役立ててみてください。

 

 

 

1.エジソンに学ぶアイデアの神髄

 

企画会議を開いても面白い発想が活発に交わされず、いつも社員が閉口したままという話はよく聞きます。その大きな原因とは「良いアイデアを出さなくてはいけない」という社員たちにかかるプレッシャーです。本来アイデアとは「これまでにない新しいモノやコト」であるため、アイデアを出す時点でそれが良いかどうかと言う論争は必要ありません。

 

かの発明王エジソンは「優れたアイデアを得るには、数多くのアイデアを考え出さなければならない」と数の重要性を説いています。そのためエジソンは「10日ごとに小さな発明を1つ、半年ごとに大きな発明を1つ」とノルマを課していたそうです。アイデアを具現化するには、まず多くの思考を持つことから始まるのです。

 

●これまでにないアイデアを出すには・・

①思考を柔らかくする

②アイデアを量産する

③マーケティングからアイデアを絞る

④商品開発が可能か考察を繰り返す

 

このようにアイデアを量から絞るという大きな流れが必要になってきます。まずはこの①~②を行っていくことになりますが、そこで有効なのが「質問法」です。普段は当たり前のように考えていることも「視点を変えた質問」をすることであらゆる思考をめぐらせることができます。それではアイデアが泉のように湧き出る5つの質問法を見ていきましょう!

 

 

2.アイデアが泉のように湧き出る「5つの質問法」

 

 

2-1.「この商品でイライラした経験はなに?」

 

あなたの商品は完璧と言えるでしょうか?自分で売っている商品はとても素晴らしいと思っていても、お客さまからしてみたら「ここがイライラする」「わかりくい」などのバグ=不便さを抱えているものです。実はこのイライラするようなバグを見つけることこそ、新しいアイデアを生み出すキッカケになります。

 

例えば自社商品でなくとも「靴・洗濯機・卵・ラー油」など色々な商品の、「使っていてイライラした経験」をくまなく出すことでお客さまが望んでいる潜在ニーズを引き出す発想ができるようになってきます。「いつも使っている洗濯機でイライラした経験はありませんか?」と質問してみましょう。この時に気を付けたいのが些細なイライラもくまなく引き出すようにすることです。些細なことほどまだ誰も手をつけていない領域、つまり良いアイデアが生まれやすくなります。ぜひ逃さずくまなく出すようにしましょう。

 

 

2-2.「捨てるモノを高級ブランドに売り込むには?」

 

経費を抑えながら新しいものを作りたい!こんなことができたらとても良いですよね。でもそれを可能にするのが「捨ててしまっていたものを商品化して売る」というマーケティングです。このような思考法で大ヒットをした商品はたくさんあります。製造過程で出てくるカステラのきれはしを集め販売、いらなくなった卵の殻を化粧品や文具に応用、住宅用木材の残りをチップにして新素材の枕にするなど、同業者からしてみれば「その手があったか!」というアイデアばかりです。その時に重要なのが「捨てるものに価値をつける」という思考です。価値を付けるには、だかれにとって欲しいものであるということです。しかし消費者が目の前にいるわけではないので、なかなかアイデアが出てこない現実があります。

 

そこで効果的なのが突拍子もない質問(刺激的質問)を投げかけるというアイデア創出法です。それが「この捨てるものを高級ブランドに売り込むにはどうしたらいい?」という質問です。例えばモノグラムバッグで有名な高級ブランドルイ・ヴィトンに売り込むとしたらかなりの知恵が必要です。このようにハードルの高い条件を設定することは普段ないことですので、発想を広げるキッカケになります。ルイ・ヴィトンだけでなく条件を「学習塾・病院・飲食店」などとバリエーションを組むことであり得なかったアイデアが出てきます。

 

 

2-3.「大好きと大キライを組み合わせたら?」

 

人は大好きなものに興味がある反面、嫌いなものにも強い興味を寄せています。あなたにも大好きなものと大キライなもの、どちらも強力な個性を放っているものではありませんか?その人にとって「大好きと大キライ」は水と油のような存在です。そのような2つのものを意識的にドッキングさせたら、普段だったら考えないアイデアが出てくるものです。

 

アイデアとは全く0からではなく、すでにあるモノのミックスで成り立っています。ミックスをする方法がわかれば多くの商品アイデアを生み出すことができます。ミックスとは想像から始まります。ですから「あなたの大好きなものと大キライなものを1つずつあげてください。ではそれをミックスしたらどんなモノが出来上がるでしょうか?」と質問してみましょう。新しいモノを創造する勇気がこの思考法によって持てるようになります。

 

 

2-4.「真逆のターゲットに商品を売るなら?」

 

私はあるセミナーである課題を出したことがあります。「ビジネス書100冊を本を全く読んだことがない20歳の茶髪女性に100冊まとめて買ってもらうには、どのようなセールスをしたら良いでしょう?」さて、あなたはこの無理難題にどう答えますか?

 

多くの人は「本の良さを伝える、定期的に数冊ずつ送る、特典をたくさんつけて売る」など、通常の売り方を考えていました。しかしもともと本に興味がない女性に、しかも100冊まとめて購入ですから本の良さを伝えてもとうてい売れません。では私ならどう売るかというと・・・「インテリアとして売る」ことをします。

20歳の女性なら恋愛や自分を良く見せることに興味があります。友達を部屋に呼んだ時に100冊のビジネス書があったらどうでしょう。本を読んでなくても一気に知的な女性像を約15万円で手に入れられるのです。ビジネス書のターゲットは30代~60代と割合と中年層が多くなります。そこでターゲットを通常買わない顧客へ変えることで、本を読むものから飾るものへと思考の転換ができるのです。

 

ターゲットばかりにこだわっていると、商品の潜在的価値を見落としてしまいます。そこで「真逆のターゲットに商品を買ってもらうにはどのように売ったらいいか?」という質問をしてみましょう。商品の活用法や価値が次々に見えてくるはずです。

 

 

2-5.「考える場所を変えてみたらどうなる?」

 

創造性の4Bという言葉を知っていますか?4Bとは「バー(Bars)、バスルーム(Bathrooms)、バス(Busses)、ベッド(Beds)のことです。これらの4Bは多くの人がひらめきやすい場所です。会議室で煮詰まってしまいがちな企画会議も、少し外にでることで良いアイデアが頭のどこからかフッと浮かんでくるかもしれません。

 

煮詰まったなら「考える場所を変えてみるとどうなる?」と投げかけ、いったん会議室から離れ場所を変えて想像をめぐらしてみるのも有効です。もうちょっとアイデアの量が欲しいと言う時に、ぜひトライしてみましょう。

 

 

3.アイデアが溢れる企画会議のルール

 

企画会議でアイデアを活発に出してもらうには、場の環境づくりがとても大切です。アイデアとは思考を柔軟にすることから始まりますが、逆に思考を停止してしまうのが「人が抱く恐れ」なのです。

企画会議でありがちな恐れとは「こんなアイデアが実現するわけない」「また上司からダメ出しばかりで考えるだけムダ」「こんなくだらないアイデアを商品化して売れないだろう」という、自分のアイデアに対して価値がないと思ってしまうことです。

 

これらの空気感をつくるのは上司の役割です。上司が部下の意見を尊重する気持ちでいなければ、素晴らしいアイデアも日の目を見る事なく埋もれてしまうでしょう。また上司がアイデアを出す人が誰であるかでそのアイデアが良いか悪いかを決めつけてしまうこともあります。これではアイデアに不公平が生まれてしまいます。そうしたことがないよう、アイデア溢れる企画会議にするためのルール(これもアイデアですね)を1つ提案します。それは「誰がアイデアを出したかわからないようにブラックボックスを置く」というものです。

 

アイデアの概要をブラックボックスに入れて匿名で募集し、そのアイデアをみんなで広げるという方法を取ります。誰が書いたかはそのアイデアについての考察が終わるまで伏せていることが重要。誰が書いたのか、誰のアイデアなのかを伏せることで年代や性別、人格などの先入観を捨てて、アイデアについて純粋に考えることができるからです。

 

アイデアとは生まれたばかりの原石です。その原石を宝石にするには、素材をそのまま活かして磨くことが重要だなのです。ぜひ今日から企画会議の前に「ブラックボックス」をつくり、アイデアを募集してみてください!

 

 

4.まとめ

 

アイデアとはこれまでの常識的視点から、非常識視点になることでもあります。そのために今回ご紹介した5つの質問は思考にアクションを起こしてくれるでしょう。ではこれまでのまとめをしていきます。

 

●これまでにないアイデアを出す4つの流れ

①思考を柔らかくする

②アイデアを量産する

③マーケティングからアイデアを絞る

④商品開発が可能か考察を繰り返す

 

 

●アイデアが泉のように湧き出る5つの質問法

「この商品でイライラした経験は何?」

「捨てるモノをルイ・ヴィトンに売り込むには?」

「大キライなものと大好きなものを組み合わせたら?」

「真逆のターゲットに商品を売るなら?」

「考える場所を変えてみらたどうなる?」

 

 

いつの時代も新しい道を切り開くのはアイデアです。創造性を高めヒット商品を開発していきましょう!

 

 

この記事を書いた人/五丈凛華