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大ヒットから学ぶ!女性向け商品コンセプトの作り方

女性にヒットする商品コンセプトの作り方

 

 「貴社の商品コンセプトを教えてください!」と聞かれてあなたはすぐに答えることができるでしょうか?女性にヒットする商品にはいくつかの理由が存在しています。その1つが商品コンセプトがしっかりしている点です。ヒット商品をつくろうとすると女性の流行ばかりを追いかけがちになりますが、そのような商品はトレンドを形にしただけの薄っぺらい商品となり女性には見向きもされません。なぜならその商品には女性たちの「買いたいキモチ」を動かすメッセージが伝わってこないからです。

ヒット商品とは消費者の心に強烈な印象を残す「コンセプト=メッセージ」があります。しかし商品コンセプトをどのように考えたらいいのかわからない、そもそもコンセプトとは何かを把握できていないという方も多いのではないでしょうか。そこで女性にヒットした商品事例から、女性の心をググッとつかむコンセプトを作るコツをお伝えしていきます。

 

 

1.そもそもコンセプトとは

 

 

 商品コンセプトとは、なぜこの商品がつくられたのか、どんなターゲットに向けられたものか、どのようなメリットがあるのかを短い言葉で表現したものです。キャッチコピーよりも意味合いは重く商品の全体像を映し出すのが商品コンセプトです。大ヒットした商品コンセプトと言えば、小林製薬の「ケシミンクリーム」です。

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言わずと知れた女性用の顔のシミを消すクリームですが、シミを消すという商品のメリットをネーミングにしてしまっているのですから、売り場でパッと商品を見ただけで女性顧客は「シミが取れるの?なんか気になる・・・!」とすぐに手に取るでしょう。商品コンセプトは15秒で伝えられればいいとされていますが(TVCM1回分)、このケシミンクリームなら1秒で商品をダイレクトに伝えられているのですから売れるのも頷けます。

 

でもなぜわざわざ「商品コンセプト」をつくらなければいけないのでしょう?その答えは商品コンセプトが女性マーケティングにおいてどんな重要性を担っているかがわかれば見えてきます。

まずコンセプトは商品開発の初期段階で決定することがベターです。コンセプトとは商品の全体像を決め、商品内容・構成・ネーミング・パッケージ・売り場に至るまであらゆるものを決定していく指針となるからです。そうすることで企業はコンセプト通りの商品をつくり、女性顧客はそのコンセプトに共感をして購入を決めるというムダのないマーケティング導線が引けるようになる。つまり相思相愛の関係性を生むためにも企業と顧客との共通認識のかけ橋となる商品コンセプトは大変重要なのです。

 

 

 2.女性はコンセプトから何を読み取る?

 

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ユニクロの創業当時のコンセプトは「カジュアルコンビニエンス」

万人の体に合うパターンで洋服をつくり徹底したコストの削減で高品質でありながら安価を実現、フリース・ヒートテックという大ヒット商品を開発しシェアを拡大させたのは周知のとおりですが、当時のユニクロの商品を大量に買い求め世界進出を後押ししたのは紛れもなく女性顧客たちです。

 

もしもユニクロが「カジュアルコンビニエンス」というコンセプトを打ち出していなかったら、女性たちはシンプルな製品を見て「何のデザイン性もない味気ない商品」という認識にとどまっていたでしょう。しかしユニクロは良い商品をより安く売るという、自分+夫+子供の衣料品選定をすることを一括で担う女性たちを応援するコンセプトを前面に打ち出しました。だからこそ強烈に共感を得られ多くの女性をユニクロファンにすることができたのです。

 

 

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このコンセプトにはIRobotの優れた機能性+ターゲットユーザーへのメリット&メッセージが込められています。

 

●かしこく=「イスやテーブルまわりも迷うことなくお掃除します」

●くまなく=「ベッドやソファー下のホコリも逃しません」

●丁寧に=「平均4回走行を繰り返し誰よりも丁寧でキレイにします」

 

結論として「だからこそ奥様、掃除はルンバにお任せ頂いて大丈夫ですよ!」というメッセージを訴求しています。ロボットに掃除は任せられないから買わないという懸念を見事払拭した商品コンセプトです。

 

女性たちはこれらの商品コンセプトから3つのことを読み取ろうとします。

 

①商品開発の経緯

②商品がもたらすメリット

③商品購入後の自分の未来

 

つまりどれだけ「ワタシたちのことを考えてくれている商品か」ということを知りたいのです。その情報を知れるファーストコンタクトが商品コンセプトであり、女性たちはこのコンセプトをHP・広告・商品の見た目・商品構成などから敏感に感じとり無意識に商品選定を行います。そのため商品コンセプトをしっかりと決める事ができれば女性顧客の頭の中に商品のことを印象的に残しヒットさせることが可能になります。女性の商品リサーチはあなたが思っているよりかなり深いところまでされているのです。

 

 

 3.商品コンセプトを作る5つのステップ

 

「女性の共感を集める必要があることはわかった。でも何から考えたらいいかわからない!」という方のために、商品コンセプトをつくる5つのステップをお伝えします。よくクライアント企業から質問を受けるのは「商品制作が先か、コンセプト決めが先か」ということです。結論からするとコンセプト決めから入る方が正しいです。これまでにもお伝えしましたがコンセプトとは商品の全体像を決定するため、最初に決めた方が戦略の方向性がズレません。それには次の5ステップでコンセプト(商品の方向性)を考え抜くようにしましょう。

 

【商品コンセプトを作る5つのステップ】

①女性ターゲットを決める

女性は年齢・ライフステージによって購買行動が大きく変化するため、ターゲット選定をしなければ顧客から共感を得られるコンセプトは生まれません。あなたの企業資産を求める女性ターゲットを慎重に選定しましょう!

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②女性ターゲットの悩みを洗い出す

ターゲットの悩みをできるだけ書き出してみます。これによってヒットを狙えるアイデアの種が見つかることが多々あります。社内で活発に意見を出してみましょう。

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③企業ができる解決方法を商品に組み込む

書き出した悩みの横に、貴社の企業資産を使って解決できる方法を書き込んでいきます。また企業が努力すべき課題も同時に洗い出していくと良いです。

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④商品構成や特長を決定する

前項の②と③を組み合わせて商品構成や他社にない特長(強み)を決定していきます。企業目線に偏っていないか、ターゲット顧客の悩みを解決できるものかのチェックを行います。

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⑤短い言葉(30文字以内)で表現する

コンセプトは商品の概要となりますが、広報をする時に同時にキャッチコピーの役割も果たします。その時にあまり長いと女性には敬遠されるため、長くても30文字以内にしてわかりやすくするとターゲットの印象に残りやすくなります。最初は箇条書で長い文章でも良いので文字化をしてみます。さらに何度もブラッシュアップをして強力な商品コンセプトを考えましょう。

 

 

4.まとめ

 

コンセプトがしっかりしている商品はそれだけ魅力があります。女性のことを一生懸命に考えた商品には愛のあるメッセージが詰まっているからです。女性たちはそうした魅力を商品から無意識で感じ取る力があります。2項でお伝えした「女性たちが商品コンセプトから読み取る3つのこと」を忘れずに、ヒットを狙える商品コンセプトを作ってください。

この記事を書いた人/五丈凛華